ビル管理者向け!季節ごとの清掃豆知識 ①

清掃

2025年10月17日

これから全5回に分けて、ビル管理者の方向けに、季節ごとに行っていくと良い清掃のポイントについて話していきたいと思います。

第一回「秋の落ち葉による排水トラブルを防ぐビル清掃のポイント」

秋が深まると、ビル周辺に舞い落ちる大量の落ち葉。見た目の美観を損ねるだけでなく、放置すれば排水溝や屋上のドレンを詰まらせ、雨漏りや浸水など深刻なトラブルを招く恐れがあります。今回は、ビル管理者の方に知っていただきたい「落ち葉対策の清掃ポイント」をご紹介します。

1. 落ち葉が引き起こす排水トラブル

・側溝や排水口に溜まると雨水の流れを妨げてしまい、つまりの原因になる。

・屋上のドレンが詰まると、豪雨時に雨水が溢れて漏水が発生する可能性が高まる。

・濡れた落ち葉が腐敗することで、悪臭や害虫発生のリスクが高まる。

・美観だけでなく、建物の維持管理コストにも直結します。

 2. 効率的な落ち葉清掃の方法

・竹ぼうきやブロワーを使い、乾いているうちに回収する。

・側溝や排水口は定期的に蓋を外して目視で点検をする。

・屋上や駐車場など、人目につきにくい場所ほど注意が必要です。

・清掃頻度は「週1回以上」、落葉ピーク時は「毎日」が理想的です。 

3. 清掃を業者に依頼する際のチェックポイント

・排水口・屋上ドレンの点検を含むか落ち葉やゴミの処理方法を確認する
→清掃後の廃棄物を無許可で持ち帰る業者もありますが、コンプライアンス上リスクがあるため注意が必要

・業者に依頼するのは、基本、現地での袋詰め・集積まで

・短期間だけのスポット清掃できる業者か

・高所作業や機械清掃に対応できる体制があるか 

4. 管理者ができる予防策

・排水口に落ち葉防止ネットやストレーナーを設置する。

・落葉しやすい樹木の剪定を事前に検討する。

・清掃スケジュールを年次計画に組み込み、繁忙期を見越して発注する。

まとめ

落ち葉清掃は「美観維持」だけでなく、「排水トラブルを未然に防ぐ重要な管理業務」です。特に秋から冬にかけては、定期的な点検と清掃を徹底し、安心して冬を迎えられる環境を整えましょう。 

ポイント:ゴミの持ち帰りや処理方法にも注意し、コンプライアンスに沿った現地処理を業者に依頼することが安心につながります。

 次回は、 「冬の暖房シーズン前に必須!業務用エアコン清掃の重要性」 をお話ししたいと思います。